新しいシールドデッキ登録手順 のデメリットについて
2015年12月18日 TCG全般 コメント (2)自分はリミテッドが好きなのですが、最近、シールドプールの登録方法が変更になりました。
新しい方法で3回(PPTQ1回、GPT2回)実際にその方法を体験してきたのですが
結論としては「新しい登録方法は競技イベントに不向きである」と思わざるを得ませんでした。
なぜ不向きで、どこが問題なのかを明確にするために、自分の考えを書いていきたいと思います。
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【新しい方法】
まず、大本となる新しいシールドプールの登録方法は以下のとおり
http://mtg-jp.com/publicity/0015798/
ざっくり要約すると
1:向かいの相手の見ている前でパックを剥く
2:そのパックを相手に渡し、チェックしてもらう
3:相手がチェックしたパックを返してもらい、構築開始
という3ステップとなっています。
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【具体的問題点】
■持ち込みに対する脆弱性
では、具体的な問題点ですが、1の手順をする時、どのように剥くでしょうか。
(たまにAやCの方法をとっている人もいました)
この時の問題として、持ち込みに対する脆弱性が上がっていることが問題点だと思います。
ささっと14枚確認した6束=84枚のカードを、正確に覚えることは非常に難しいです。
レアやFoilであれば覚えているかもしれませんが、コモンに至るまで全部暗記するのは事実上不可能でしょう。
そんな中、例えば今度は相手がパックを剥くタイミングで目を盗んでカードをすり替えられると、それが正のカードプールとなってしまいそれを証明する術もないため、非常に危険だと感じました。
残念ながら、シールドへの持ち込みは度々聞く話でもあり、悪意を持った人間が居るというのは事実なので、以前に比べて脆弱性が高いこの方法は競技においてどうかなと感じました。
(少なくとも以前の方法では持ち込んだカードが正のプールに登録される危険性は少なかった)
これを防ぐためにはパック開封の段階から不正防止の為に神経を研ぎ澄ませて目を光らせておくか、カード1枚1枚をじっくり見て、パックの内容を可能な限り暗記するほかないのですが、どちらにしてもプレイヤーは今までと比べて負担を強いられる制度だなと感じました。
■デッキ構築時間の不健全性
もう一つ、ある意味では持ち込みよりも大問題だと思っているのがこちら。
先ほどと矛盾した内容となるのですが「パック開封時にカード1枚1枚を暗記できるレベルで確認する」のは、自分が使用するプールの全容を予め知ることができるため、その後のアナウンスやパックチェック中にも、脳内でデッキを組むことが可能となってしまいます。
本来、デッキ構築にかける時間は「プール確認してから30分」程度だったのが
「パックを開けた段階でプール確認、その後のパックチェック等の30分間は脳内でデッキ構築を行い、実際のデッキ構築時間30分は脳内のプールを実際に広げて検討する時間」となってしまい、実質、デッキ構築時間が1時間程度に伸びている形となってしまっています。
そしてこれは「ささっと確認した人」と「じっくり確認した人」で明らかに情報量に差が出てしまうため、悪意を持っていない、真面目なプレイヤー間で情報量、デッキ構築時間に差異が出てしまうのは競技イベントにおいて明確なマイナスではないかな、と感じました。
特に、先述の持ち込み防止をするためには「じっくり確認する」ことが推奨されるため、「パック開封時にじっくり内容を確認して、脳内でデッキを組み得」という状態になってしまいます。
【結論】
結果的に、新しいパックチェックの方法は、従来の方法とくらべて
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おまけのデメリット
この方法だと、「パックチェック中の雑談が生まれやすい」というのも副次的な問題だと思いました。
パックを剥いている途中で
「ギデオンおめでとうございます」
「土地ばっかりしか引かない、勘弁してくれ」
「レアが青ばっかりですね」
「エクペディション出た!!!」
といったような言葉を聞いたりしましたが、本来これらの言葉は、競技イベントにおけるゲーム外の情報となり、下手をすれば戦略的なアドバイスにもなりえる、危険な会話だと思います。
自分が使うプールであることや、相手にチェックをお願いすることから
プールの強弱や感想などがふともれてしまいがちですが
「パック開封からチェックパックまでは一切の私語厳禁」
くらいのことをしたほうが、競技としてはいいのかなぁ、と思いました。
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何だか文句ばかりになってしまいましたが、実際、あまりこの方法は良い方法ではないかなと思っていて
正直な所、「ドロップする人のためにこんなデメリットばかりの方法を取る必要あるのかなぁ…」と思ってしまうところもあるのですが
GP名古屋もおそらくこの方法で行われると思われるので、今後、何かしらの整備が進むことを望んで、意見を書いてみました。
新しい方法で3回(PPTQ1回、GPT2回)実際にその方法を体験してきたのですが
結論としては「新しい登録方法は競技イベントに不向きである」と思わざるを得ませんでした。
なぜ不向きで、どこが問題なのかを明確にするために、自分の考えを書いていきたいと思います。
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【新しい方法】
まず、大本となる新しいシールドプールの登録方法は以下のとおり
http://mtg-jp.com/publicity/0015798/
ざっくり要約すると
1:向かいの相手の見ている前でパックを剥く
2:そのパックを相手に渡し、チェックしてもらう
3:相手がチェックしたパックを返してもらい、構築開始
という3ステップとなっています。
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【具体的問題点】
■持ち込みに対する脆弱性
では、具体的な問題点ですが、1の手順をする時、どのように剥くでしょうか。
A:裏向きで14枚数える僕が見た感じだと、殆どの人がBの方法をとっていると思います。
B:ささっと14枚カードを確認する
C:色別に分けてカードを確認する
(たまにAやCの方法をとっている人もいました)
この時の問題として、持ち込みに対する脆弱性が上がっていることが問題点だと思います。
ささっと14枚確認した6束=84枚のカードを、正確に覚えることは非常に難しいです。
レアやFoilであれば覚えているかもしれませんが、コモンに至るまで全部暗記するのは事実上不可能でしょう。
そんな中、例えば今度は相手がパックを剥くタイミングで目を盗んでカードをすり替えられると、それが正のカードプールとなってしまいそれを証明する術もないため、非常に危険だと感じました。
残念ながら、シールドへの持ち込みは度々聞く話でもあり、悪意を持った人間が居るというのは事実なので、以前に比べて脆弱性が高いこの方法は競技においてどうかなと感じました。
(少なくとも以前の方法では持ち込んだカードが正のプールに登録される危険性は少なかった)
これを防ぐためにはパック開封の段階から不正防止の為に神経を研ぎ澄ませて目を光らせておくか、カード1枚1枚をじっくり見て、パックの内容を可能な限り暗記するほかないのですが、どちらにしてもプレイヤーは今までと比べて負担を強いられる制度だなと感じました。
■デッキ構築時間の不健全性
もう一つ、ある意味では持ち込みよりも大問題だと思っているのがこちら。
先ほどと矛盾した内容となるのですが「パック開封時にカード1枚1枚を暗記できるレベルで確認する」のは、自分が使用するプールの全容を予め知ることができるため、その後のアナウンスやパックチェック中にも、脳内でデッキを組むことが可能となってしまいます。
本来、デッキ構築にかける時間は「プール確認してから30分」程度だったのが
「パックを開けた段階でプール確認、その後のパックチェック等の30分間は脳内でデッキ構築を行い、実際のデッキ構築時間30分は脳内のプールを実際に広げて検討する時間」となってしまい、実質、デッキ構築時間が1時間程度に伸びている形となってしまっています。
そしてこれは「ささっと確認した人」と「じっくり確認した人」で明らかに情報量に差が出てしまうため、悪意を持っていない、真面目なプレイヤー間で情報量、デッキ構築時間に差異が出てしまうのは競技イベントにおいて明確なマイナスではないかな、と感じました。
特に、先述の持ち込み防止をするためには「じっくり確認する」ことが推奨されるため、「パック開封時にじっくり内容を確認して、脳内でデッキを組み得」という状態になってしまいます。
【結論】
結果的に、新しいパックチェックの方法は、従来の方法とくらべて
■メリットという印象を受けました。実質競技イベントとしてはメリットが無いですね。
・高額カードを剥いてしまってもドロップされない
■デメリット
・持ち込みに対する脆弱性が高まる
・デッキ構築時間が不健全になり、競技としての公平性が低い
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おまけのデメリット
この方法だと、「パックチェック中の雑談が生まれやすい」というのも副次的な問題だと思いました。
パックを剥いている途中で
「ギデオンおめでとうございます」
「土地ばっかりしか引かない、勘弁してくれ」
「レアが青ばっかりですね」
「エクペディション出た!!!」
といったような言葉を聞いたりしましたが、本来これらの言葉は、競技イベントにおけるゲーム外の情報となり、下手をすれば戦略的なアドバイスにもなりえる、危険な会話だと思います。
自分が使うプールであることや、相手にチェックをお願いすることから
プールの強弱や感想などがふともれてしまいがちですが
「パック開封からチェックパックまでは一切の私語厳禁」
くらいのことをしたほうが、競技としてはいいのかなぁ、と思いました。
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何だか文句ばかりになってしまいましたが、実際、あまりこの方法は良い方法ではないかなと思っていて
正直な所、「ドロップする人のためにこんなデメリットばかりの方法を取る必要あるのかなぁ…」と思ってしまうところもあるのですが
GP名古屋もおそらくこの方法で行われると思われるので、今後、何かしらの整備が進むことを望んで、意見を書いてみました。
コメント
コメントありがとうございます! こういう意見を言う窓口ってあったりするんでしょうか?(よく知らない