GP名古屋直前! yasu流のテーロスブロック構築戦略の真髄と楽しみ方
GP名古屋直前! yasu流のテーロスブロック構築戦略の真髄と楽しみ方
GP名古屋直前! yasu流のテーロスブロック構築戦略の真髄と楽しみ方
いよいよGP名古屋を週末に控え、みなさまリミテの研究に余念がないことかと思われます。
いろいろな場所でシールドの戦略記事などもでてきて、面白くも興味深く読ませて頂いてます。

というわけで、まずは、真面目なシールド記事は以下のとおり

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海外の監視者 様 テーロス環境リミテッド記事総ざらい!
http://mtgoversears.blog.jp/archives/5151514.html
(最近個人的に注目している、海外記事の翻訳ブログ。興味深い記事が数多くあります)

Happymtg How do you build?
http://www.happymtg.com/column/ito_sealed/20013/
おそらく日本で一番読まれているであろうシールド記事。

BigWeb-神々の軍勢シールド解説
http://www.bigmagic.net/news/0124.html
ddsさんが執筆しているシールド記事。

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とりあえずは上にあげたような記事を見れば、環境の理解はできると思います。

今回自分は、それにプラスアルファして(重複する部分も多々有りますが…)
自分なりに確立した、この環境のシールドへの向き合い方を、整理も書いてみたいと思います。

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■まずはじめに

最初にプールを貰ってするべきことは、プールの中で最も強いデッキを組み上げること。
それが自信に満ち溢れる無敵デッキとなれば言うことは無いでしょう。

しかし、そんな幸運はむしろ稀で、往々にして現実は
レアが無かったり、低マナ域が無かったり、色が安定していなかったりでいまひとつだと思います。

また、強いカードが各色のバラけてしまって…とか、
カードは強いんだけど2マナ域が無くて…とか、よくあると思います。

そんな時に覚えておきたいのが、サイド後からの色チェンジ、デッキチェンジというテクニック。
チェンジ自体は元々ある手法ですが、この環境は特にサイド後の組み替えが戦略的に重要だと、回数を重ねる毎に感じるようになり、PTQやMOで当たったナニハさんや、もーふ先生が、毎試合カード40枚組み替えている様子を見て、その感覚が確信になりました。

「カードプールすべてを使って戦うシールド」というのが、この環境の醍醐味であり、楽しみ方ではないかというのが、僕の結論です。

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サイドを考える上で、ポイントとなるのは以下の3点。

★ポイント1:相手のデッキに対して効果的な除去は?
 《洗い流す砂》や《目抉り》、《火花の衝撃》のような超軽量除去が効果的か?
 《ファリカの療法》や《稲妻の一撃》のような中堅除去が効果的か?
 《剥離》や《一口の草毒》のような重いが確定除去が効果的か?
 《闇の裏切り》や《狩人狩り》などのピンポイント色対策カードはあるか?

 この環境は除去にクセがあるものが強く、相手によって効き方が全く異なってきます。
 自分のプールにどの除去が存在しており、相手にどう噛み合うか。
 この噛み合い方だけで勝てる場合もあるけど、常にプール内の全除去は把握して、引き出せるようにしておくと良いです。

 また各色にある「3マナ2/3」「4マナ2/4」のバニラが、2/2を並べてくる相手に擬似的に除去になることも重要な要素になります。

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★ポイント2:相手のデッキは初動3マナを許してくれるか、くれないか。

 この環境の王者は、間違いなく白x系の英雄ビートダウンです。
 そのデッキ相手に、初動3T目で動いていたら、それだけで負けてしまうことも多々有ります。
 そのために、仕方なくKPは低いが2マナ域が多い色を選択せざるを得ない現状もあります。
 ですが、逆に、相手も遅そうであれば、2マナ域にこだわる必要が無いため、
 とことんKPにこだわったマナカーブの汚いデッキや多色デッキなども実現可能です。

 逆に、絶対に初動2T目を許してくれなさそうな相手には
 《鋤引きの雄牛》や《メレティスの守護者》などが多くあれば思い切りそちらに傾けてしまうのも手。
 
 相手の速度感を見て、それに合わせた上手い速度感にこちらも合わせると非常に戦いやすくなります。

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★ポイント3:どうしようもない時のキレビートダウンプランはあるか?
 相手が完全に自分の上位互換だった。逆立ちしても勝てない。
 相手がレアを何枚も持っていた、1枚でも出されたら対処不能。
 そういった場合は、仕方ありません。キレビートプランも視野に入れましょう。
 デッキ内のプールで、KPやマナカーブは関係なく
 全速力で勝ちにいける、相手の事故につけこめる、ワンチャン噛み合えば勝てる。
 そんな組み方を用意しておくと、やぶれかぶれの奥の手として使えます。

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この3つのポイントを念頭に、いくつかデッキの形を模索しておくと良いです。

例として、ふぁせさんが組んでいたプールを例にとって組んでみましょう。
http://chickenbonemtg.diarynote.jp/201404062357104342/
プールはこちらから。

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■画像1(上) メインボード

まずメインで組むべきは、カードパワーも高く、ある程度安定したまわりを狙える組み方。
更に言うのであれば「攻め手が多く、2マナ域が安定している」ことが望ましいです。
このプールで条件に合うのは、白赤t青と判断して、画像1を組みました。

基本的にはこれをメインとして使い続ける形で問題ないと思います。

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■画像2(中) 対コントロール用サイドデッキ

しかし、相手が除去連打してくるような白黒コントロールや、地上をガチガチに固める青緑だった場合、
そういった場合を想定して、画像2のようなサブプランのデッキを組みます。

画像2のデッキは正直かなり汚く、低マナ域も少ない、正直あまり使いたくないデッキですが
《悪夢の織り手、アショク》や《空想の原型》という、硬直に強いボムが2枚あること。
また《予言》や《骨読み》などのアドを取る手段も備えていることから、
「序盤の小粒クリーチャーさえ捌けば息切れするだろう」という相手に非常に強い形となります。

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■画像3(下) 対ビート後手専用サイドデッキ

更に、その逆。相手がとにかく1マナ域から展開して小粒クリーチャーで殴ってくるような場合。
こちらが後手で、速度勝負でも負けそうだ…というときのために、画像3の形も考えました。

このプールの緑は、中堅クリーチャーばかりで正直パッとしないプールですが、
3/3や4/4といったサイズは、相手のクリーチャーを受け止めるには非常に頼もしいです。

メインデッキから攻め気をなくして、その分緑のクリーチャーに頼った白緑t赤の形。
デッキ全体のカードパワーはかなり低めですが、とにかく耐えることだけを考え、

速攻デッキの後手番の時専用の形として、こういう形を考えておくのもアリだと思います。

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※ちなみに、このデッキはメインが十分に攻める手段があるため、
 キレビートプランは必要無いと判断して作りませんでした。

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いかがでしょうか。

メインで白赤青、サイドで黒と緑を使って、5色全部を使った組み方となりました。
こうした、カードプールを全部使って組み上げる考えをすることで、
弱いプールなりに戦うことが出来るのと、劇的に不利なマッチアップを少なくすることができます。

また、デッキの組み方も多種多様になるので、考えるのが非常に楽しいです。

メインデッキを作って満足するのではなく、余った時間でカードプールのさらなる可能性を考えてみると、
GP名古屋でより多くの1勝が稼げるかもしれません。

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という訳でGP名古屋、頑張りましょう!
明日は会場入りして直前トライアルと、瀬畑さんの飲み会に参加予定です。

コメント

nishi
2014年4月11日1:37

>ひ
是非検討加われたらと思います!1byeしかないけど。
あわせてabiさん宛のカードも渡せたらいいなと。

yasu
2014年4月11日2:13

>nishi

ぜひ検討しましょう! 自分も1Byeしかないので大丈夫ですw
abiさん宛のカード、生命散らしのゾンビの他に、群れネズミ(1枚)とか潮縛りの魔導師とかもあったら嬉しかったりします

YOU
2014年4月11日10:22

このタイミングでまさかのブロック構築の記事かと思った(笑)

ふぁせ
2014年4月11日11:55

同じプールで組んでもらえると分かりやすくて助かります。

yasu
2014年4月14日0:16

>>you君
あ、これ言われてはじめて気づいたけど、確かにブロック構築の記事に見えるな。

>>ふぁせさん
ちょうどいい練習材料だったのでお借りしました!

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