GP台北に出場決定ということもあり、GPT台北@港湾会館と、GPT台北@アメドリに出場してきました。
最近は、バントコン、ジャンド、トリコトラフト、セレズニアビート、リアニとメタが固まってきた感がありますが
GPT2回の出場を通じて自分が使ったデッキ、および他の人が考えた優れたオリジナルデッキについて紹介したいと思います。
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まず、GPT台北@港湾会館で自分が使ったのが、RUGぬいぐるみバーン
僕がそもそもマジックに復帰した原因は《ぬいぐるみ人形》というカードだったりします。
当時、時のらせん環境だった時に、《ぬいぐるみ人形》というカードを見かけて
「うわー何これかわいきもい! 能力おもしれえ!」と思ってデッキを作ってみたいと思い
《稲妻の斧》や《シヴ山の隕石》でひたすら《ぬいぐるみ人形》をいじめるデッキを作っていました。
当時の記事がこちらに書かれていますが
http://faerie.diarynote.jp/200808290806510000/
デッキレシピだけ抜き出すと以下のとおり
完成度はかなり低く、トーナメントで戦えたもんじゃなかったですが、面白かったです。
で、M13でその《ぬいぐるみ人形》が帰ってきた! ということで、
是非とも使ってみたいな、と思って作ったのが上記のデッキ。
基本的な動きは、《ぬいぐるみ人形》に《冒涜の行動》もしくは《収穫の火》X=15くらいを当てるのですが
いぶし銀の働きをするのが《追跡者の本能》。
この手のコンボデッキは、基本的に「キーカードを引けないと弱い」という弱点があるのですが、
《追跡者の本能》は
・《ぬいぐるみ人形》をサーチできる
・《瞬唱の魔導師》をサーチしつつ《冒涜の行動》《収穫の火》を墓地に落とせる
・《収穫の火》のための墓地の枚数を稼ぐことができる
…と、まさにこのデッキのために用意されたかのようなカードでした。
実際、妨害無しならばコンボが決まる可能性はかなり高く、わりと戦えそうに見えたのですが…。
「破壊されない」という一文で、凄まじい除去耐性を持つはずだった《ぬいぐるみ人形》ですが
・《忘却の輪》《勾留の宝珠》でリムーブされる
・《静穏の天使》でリムープされる
・《悪鬼の狩人》でリムーブされる
・《終末》でボトムに送られる
・《アゾリウスの魔除け》でトップに送られる
・《送還》で手札に戻される
・《悲劇的な過ち》で殺される
・《血統の切断》でリムーブされる
・《怨恨》付いたらほとんど意味が無くなる
・↑と同じ理由で飛行クリーチャーも止められない(ファルケンラスの貴種とかオリヴィアとか)
・破壊とは関係ないところで実は墓地対策がすげー刺さる
……などなどなどなどなどなど。どのテッキにも対処手段があり、環境があまりにも逆風でした。
このデッキで出場したのですが、結果は圧倒的敗北の2-4。
いやーなんていうか、デッキも弱かったし、環境把握もしてなかったし、プレイングもヤバすぎた。
(エンドに《瞬唱の魔導師》素出しからのケッシグフルパンプで勝ち確の場面をスルーしてたり)
まあ、圧敗も納得の結果でしたが、楽しかったのです、辛かったけどw
そんな感じで、久々の電波デッキのぬいぐるみバーン、面白くてワンチャンあるかと思いましたが、
思いの外そんなに強くありませんでしたー!
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ただ、ここで思ったのが、サイド《世界火》の可能性について。
もともとはネタで入れていたのですが、サイドに《世界火》があることで
いずれかの状態で打てば、ほぼ勝ち確の状態にもちこむことができます。
加えて、仮にそれ以外の場合でも、打てばほぼ勝負は5:5に持ち込むことが可能。
とりわけ輝くのがバントコン相手の場合で、
《スフィンクスの啓示》から《ジェイス》《タミヨウ》とつなげて《勾留の宝珠》で抑えこまれて…
といったような絶望的な状況からでも、《世界火》さえ通れば勝てるワンチャンが作れます。
実際、実戦でも「《世界火》さえあれば…!」という場面は少なくなかったので、
「リング系の入っている相手にはサイドから《世界火》は、ガチで試してみる可能性ありかも。」
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そして、もう1つご紹介するのが、GPT台北@港湾会館で見事3ByeをゲットしたOKDさんのデッキ。
ちなみに、OKDさんをご紹介すると、kukekeが日本選手権で見事優勝した時の「鋼デッキ」の製作者であり
生粋のオリジナルデッキビルダーで
「俺はネットに転がっているデッキレシピは一切見ない、デッキは自分で作る」と言い放ち
毎回禍々しいオリジナルデッキを作っている方です。
立場は違いますが、常にヤソコンを作ってる八十岡さんのビートダウナー版みたいな感じです。
で、そのOKDさん作のデッキが…以下の通り!
あまりの狂気なデッキ構築っぷりに、見た瞬間SAN値が下がるかと思いました。
・《教区の勇者》2枚差しって何!?
・2T目に《管区の隊長》で白白要求してるのに、4T目に《ファルケンラスの貴種》出るの!?
・《農民の結集》と《町民の結集》って、言い間違いやすいカードだけど両方結集しちゃったよ!
・《魂の洞窟》色マナ補助になってるようで実はかなりタイトじゃないかこのデッキ!?
…などなど、コメントは尽きないところではありますが、
実際相手にしてみると予想以上に手ごわかったです。
少なくとも僕のぬいぐるみバーンよりもはるかに完成度は高かった。
デッキ名にもある通り、吸血鬼+人間のシナジーを重視しているため
ジャンドコンやゾンビが使う《ファルケンラスの貴種》よりも数段強いです。
4T目より前には確実に人間が場に出ているため、死なない上におっきくなる。
また、それ以外にも
《町民の結集》や《未練ある魂》からの《農民の結集》で大ダメージを食らう。
《処刑者の要塞》や《未練ある魂》で、長期戦にも強いつくりになっている
等のドブンパターンも用意されているため、見た目以上の強さを発揮します。
…と絶賛したものの、じゃあ実際自分が使うかと言われると
色マナベースの不安さ、あまりに前のめりな構成、OKDさんのセンスから選ばれた独自のカードなどで
到底使いこなせそうにないのが難しいところですw
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ただし、OKDさんも言っていたのですが
このデッキに足りないのは、ショックランドとギルド色の強力カードなので
「オルゾフとボロスが出たら本気出す」ということで、
今後の伸びしろは十分に期待できそうな感じでした。
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やはり、お手軽に大会優勝デッキを使うよりも、
こうしてオリジナルデッキを回した方が楽しいのも事実。
一応トーナメントプレイヤーとして勝つことを至上目的にはしつつも
こういう、自分が好きなカードをプレイする楽しみは常に忘れずにいこう、と思った次第でした。
最近は、バントコン、ジャンド、トリコトラフト、セレズニアビート、リアニとメタが固まってきた感がありますが
GPT2回の出場を通じて自分が使ったデッキ、および他の人が考えた優れたオリジナルデッキについて紹介したいと思います。
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まず、GPT台北@港湾会館で自分が使ったのが、RUGぬいぐるみバーン
デッキ名:RUGぬいぐるみバーン 作成者:yasuご存知の方もいるかもしれませんが、
2:思考掃き
2:収穫の火
4:冒涜の行動
3:追跡者の本能
2:火柱
4:遥か見
4:思考の建築家、ジェイス
4:瞬唱の魔導師
4:高原の狩りの達人
4:スラーグ牙
4:ぬいぐるみ人形
4:蒸気孔
3:硫黄の滝
3:根縛りの岩山
3:緑青イニストランド
1:ケッシグの狼の地
4:進化する未開地
2:森
2:島
1:山
サイドボード
2:ミジウムの迫撃砲
2:火柱
3:否認
1:払拭
2:世界火
2:魔女封じの宝珠
3:轟く激震
僕がそもそもマジックに復帰した原因は《ぬいぐるみ人形》というカードだったりします。
当時、時のらせん環境だった時に、《ぬいぐるみ人形》というカードを見かけて
「うわー何これかわいきもい! 能力おもしれえ!」と思ってデッキを作ってみたいと思い
《稲妻の斧》や《シヴ山の隕石》でひたすら《ぬいぐるみ人形》をいじめるデッキを作っていました。
当時の記事がこちらに書かれていますが
http://faerie.diarynote.jp/200808290806510000/
デッキレシピだけ抜き出すと以下のとおり
デッキ名:ぬいぐるみかわいいよぬいぐるみまあ、当時はまだ環境もメタも知らずに好きなだけで作っていたデッキなので、
// Lands
4 [FUT] Keldon Megaliths/ケルドの巨石
19 [MM] Mountain/山
1 [TSP] Academy Ruins/アカデミーの廃墟
// Creatures
2 [FUT] Grinning Ignus/にやにや笑いのイグナス
4 [TSP] Stuffy Doll/ぬいぐるみ人形
4 [10E] Mogg Fanatic/モグの狂信者
4 [PLC] Blood Knight/血騎士
// Spells
4 [TSP] Prismatic Lens/虹色のレンズ
4 [TSB] Fiery Temper/癇しゃく
4 [TSB] Browbeat/怒鳴りつけ
4 [TSP] Rift Bolt/裂け目の稲妻
2 [PLC] Shivan Meteor/シヴ山の隕石
4 [TSP] Lightning Axe/稲妻の斧
完成度はかなり低く、トーナメントで戦えたもんじゃなかったですが、面白かったです。
で、M13でその《ぬいぐるみ人形》が帰ってきた! ということで、
是非とも使ってみたいな、と思って作ったのが上記のデッキ。
基本的な動きは、《ぬいぐるみ人形》に《冒涜の行動》もしくは《収穫の火》X=15くらいを当てるのですが
いぶし銀の働きをするのが《追跡者の本能》。
この手のコンボデッキは、基本的に「キーカードを引けないと弱い」という弱点があるのですが、
《追跡者の本能》は
・《ぬいぐるみ人形》をサーチできる
・《瞬唱の魔導師》をサーチしつつ《冒涜の行動》《収穫の火》を墓地に落とせる
・《収穫の火》のための墓地の枚数を稼ぐことができる
…と、まさにこのデッキのために用意されたかのようなカードでした。
実際、妨害無しならばコンボが決まる可能性はかなり高く、わりと戦えそうに見えたのですが…。
「破壊されない」という一文で、凄まじい除去耐性を持つはずだった《ぬいぐるみ人形》ですが
・《忘却の輪》《勾留の宝珠》でリムーブされる
・《静穏の天使》でリムープされる
・《悪鬼の狩人》でリムーブされる
・《終末》でボトムに送られる
・《アゾリウスの魔除け》でトップに送られる
・《送還》で手札に戻される
・《悲劇的な過ち》で殺される
・《血統の切断》でリムーブされる
・《怨恨》付いたらほとんど意味が無くなる
・↑と同じ理由で飛行クリーチャーも止められない(ファルケンラスの貴種とかオリヴィアとか)
・破壊とは関係ないところで実は墓地対策がすげー刺さる
……などなどなどなどなどなど。どのテッキにも対処手段があり、環境があまりにも逆風でした。
このデッキで出場したのですが、結果は圧倒的敗北の2-4。
いやーなんていうか、デッキも弱かったし、環境把握もしてなかったし、プレイングもヤバすぎた。
(エンドに《瞬唱の魔導師》素出しからのケッシグフルパンプで勝ち確の場面をスルーしてたり)
まあ、圧敗も納得の結果でしたが、楽しかったのです、辛かったけどw
そんな感じで、久々の電波デッキのぬいぐるみバーン、面白くてワンチャンあるかと思いましたが、
思いの外そんなに強くありませんでしたー!
----
ただ、ここで思ったのが、サイド《世界火》の可能性について。
もともとはネタで入れていたのですが、サイドに《世界火》があることで
・相手に《悪鬼の狩人》か《忘却の輪》されている状態
もしくは
・こちらが《スラーグ牙》をコントロールしている状態
もしくは
・《思考の建築家、ジェイス》の奥義から
いずれかの状態で打てば、ほぼ勝ち確の状態にもちこむことができます。
加えて、仮にそれ以外の場合でも、打てばほぼ勝負は5:5に持ち込むことが可能。
とりわけ輝くのがバントコン相手の場合で、
《スフィンクスの啓示》から《ジェイス》《タミヨウ》とつなげて《勾留の宝珠》で抑えこまれて…
といったような絶望的な状況からでも、《世界火》さえ通れば勝てるワンチャンが作れます。
実際、実戦でも「《世界火》さえあれば…!」という場面は少なくなかったので、
「リング系の入っている相手にはサイドから《世界火》は、ガチで試してみる可能性ありかも。」
---------------------
そして、もう1つご紹介するのが、GPT台北@港湾会館で見事3ByeをゲットしたOKDさんのデッキ。
ちなみに、OKDさんをご紹介すると、kukekeが日本選手権で見事優勝した時の「鋼デッキ」の製作者であり
生粋のオリジナルデッキビルダーで
「俺はネットに転がっているデッキレシピは一切見ない、デッキは自分で作る」と言い放ち
毎回禍々しいオリジナルデッキを作っている方です。
立場は違いますが、常にヤソコンを作ってる八十岡さんのビートダウナー版みたいな感じです。
で、そのOKDさん作のデッキが…以下の通り!
デッキ名:吸血鬼の食事 作成者:OKDパッと見た瞬間から伝わる禍々しさ。
2:教区の勇者
4:管区の隊長
4:血の芸術家
4:銀人の聖騎士
4:悪鬼の狩人
4:ファルケンラスの貴種
3:悲劇的な過ち
4:町民の結集
4:未練ある魂
2:忌むべき者のかがり火
1:農民の結集
1:群れの統率者、アジャニ
1:血の墓所
2:処刑者の要塞
2:魂の洞窟
4:断崖の避難所
4:孤立した礼拝堂
3:進化する未開地
1:沼
1:山
6:平地
あまりの狂気なデッキ構築っぷりに、見た瞬間SAN値が下がるかと思いました。
・《教区の勇者》2枚差しって何!?
・2T目に《管区の隊長》で白白要求してるのに、4T目に《ファルケンラスの貴種》出るの!?
・《農民の結集》と《町民の結集》って、言い間違いやすいカードだけど両方結集しちゃったよ!
・《魂の洞窟》色マナ補助になってるようで実はかなりタイトじゃないかこのデッキ!?
…などなど、コメントは尽きないところではありますが、
実際相手にしてみると予想以上に手ごわかったです。
少なくとも僕のぬいぐるみバーンよりもはるかに完成度は高かった。
デッキ名にもある通り、吸血鬼+人間のシナジーを重視しているため
ジャンドコンやゾンビが使う《ファルケンラスの貴種》よりも数段強いです。
4T目より前には確実に人間が場に出ているため、死なない上におっきくなる。
また、それ以外にも
《町民の結集》や《未練ある魂》からの《農民の結集》で大ダメージを食らう。
《処刑者の要塞》や《未練ある魂》で、長期戦にも強いつくりになっている
等のドブンパターンも用意されているため、見た目以上の強さを発揮します。
…と絶賛したものの、じゃあ実際自分が使うかと言われると
色マナベースの不安さ、あまりに前のめりな構成、OKDさんのセンスから選ばれた独自のカードなどで
到底使いこなせそうにないのが難しいところですw
---
ただし、OKDさんも言っていたのですが
このデッキに足りないのは、ショックランドとギルド色の強力カードなので
「オルゾフとボロスが出たら本気出す」ということで、
今後の伸びしろは十分に期待できそうな感じでした。
---
やはり、お手軽に大会優勝デッキを使うよりも、
こうしてオリジナルデッキを回した方が楽しいのも事実。
一応トーナメントプレイヤーとして勝つことを至上目的にはしつつも
こういう、自分が好きなカードをプレイする楽しみは常に忘れずにいこう、と思った次第でした。
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