最近、やたらエクテン熱が高まっているわたくし。
前回のエクテンのデッキ紹介の記事から、
ちょくちょく公式サイトを覗くようになったのですが
毎日いくらかの記事が投稿されていて、しかも読み応えもあって
やる気のないタカラトミーとは大違いさすが公式ページといった感じです。
という訳で、今回はエクテンのデッキ紹介から少し外れて
Two for the Roguesという、
PTQの結果を受けたエクテンの考察記事を翻訳してみました。
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/td/21
ちなみに、この記事に某《稲妻の天使》入りのZooも載せられていたので
「なんで《稲妻の天使》が入ってるの?」という亡骸さんのリクに答える形でも
この記事の翻訳をチョイスしてみました。
ちるののぱーふぇくとえくてんきょおしつも、気が向いたら続けていきます。
相変わらず英語力は⑨なので、翻訳内容が誤訳だったとしても責任は負いません。
という訳で、以下、翻訳記事。
-------------------------
【翻訳ここから】
以前のエクステンデッドの記事は役に立ったかい?
もし役に立ったのなら幸いだよ。
それでは、最近行われたPTQ2つのTOP8のデッキをチェックしてみよう。
これからPTQに望む場合、どうすれば良いかを考えてみた。
1)フェアリーとZooの2つは、もっとも人気のあるアーキタイブだと言える。
PTQに勝つ為には、このデッキに勝つ必要があるだろう。
つまり、この2つのデッキをどちらもメタらなければならないという事だ。
2)親和は、現実的な選択だと言える。
もちろん、戦略的記事としての立場から、親和への対策も必要であると言うけれど、
親和は徐々に人気が無くなっていくようなデッキではあるが、
基本的にTop8には残っているため、何かしら備えていく必要はあるだろう。
3)エルフは?
どうしたことか、Top8にエルフの姿が見えない。
これには、2つの事柄が考えられる。
1:ベルリンで人気を誇ったエルフだが、もうメタる必要は無いのかもしれない
2:プロツアーで、たまたまエルフが良い結果を残しただけなのかもしれない。
4)白コン? …見慣れないデッキの名前が見えるね。 これは何だろう。
----------
フェアリー
彼のデッキは、《エレンドラ谷の大魔術師》をメインに積んでいる事など、
HerberholzやNassifのデッキにかなり似た構成となっている。
しかし、そのサイドボードに注目してみてほしい。
このタイプは、《仕組まれた爆薬》の融通性を改善する形で、
《蒸気孔》からタッチして、赤いスペルを撃つ事を可能にしている。
《炎渦竜巻》は《蒸気孔》から、赤マナからのみ撃つ事も、
《繁殖池》から、緑マナを使って撃つ事も可能となっている。
《古の遺恨》は、エクステンデッドでは基本となるパーツである、
ここでそれを持ち出してきたのは、今更驚くには値しないだろう。
なぜ、フェアリーはこのようにサイドボードを変更したのか?
それは、現在のエクステンデッドが非常に柔軟にマナを供給する事が可能で、
環境が激しく変わっていき、それに対応する為だと考えられる。
Zooが《デュルガーの垣魔導師》を用意していることによって、
《ヴィダルケンの枷》や《不忠の糸》に対する信頼性も低下してしまったからね。
----------------
ストーム
ストームデッキは、今までもしばしば別の形で存在していたデッキで、
インベイションブロックが落ちた後でも、アーキタイプは継続した様子だ。
では、どのようにストームデッキは動くのだろうか。
このデッキは、《深淵の覗き見》や《思案》といった細かなカードを
数多くプレイし、ストームの数を稼いでいく事を目的としている。
《精神の願望》は、非常に重いスペルである。
その為、マナ加速を行うようなスペルは、マナ加速とストームを同士に稼ぐ事ができ、
デッキの方向性に非常に合致していると言える。
《精神の願望》が無い場合にも、《紅蓮術師の刈り跡》が
より簡単にあなたを勝利に導いてくれるだろう。
《紅蓮術師の刈り跡》は、それ自身が《ぶどう弾》のストームを稼ぐのに加えて、
そこから放たれた《ぶどう弾》の威力は計り知れない。
例えば、相手がZooである場合(つまり、ライフが14である場合)
《睡蓮の花》から簡単に勝利する事が可能となる。
睡蓮の花から(赤)(赤)(赤)を生みだし、《魔力変》を経て、
《煮えたぎる歌》をプレイし、(赤)(赤)(赤)(赤)(赤)を生み出す。
《紅蓮術師の刈り跡》を設置し、《ぶどう弾》を撃つと
ストームは5となり、15点のダメージが相手にたたき込まれる。
上記の例は、なんと《精神の願望》はおろか、1枚の土地すら必要としていない!
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Lightning Zoo
これは、今まで見たことのあるようなZooのデッキではない!
このデッキのパーツは、いくつか見たことのあるものも入っている。
エルフに対策するための《祭影師ギルドの魔道士》
《野生のナカティル》や《タルモゴイフ》
攻撃する目的以外にも、補助的な役割として《闇の腹心》や《潮の虚ろの漕ぎ手》
そして《稲妻の天使》・・・。 って、え、何だって!?
このデッキには大胆な事に、4枚もの《稲妻の天使》が入っている
これは一体全体、どういう事なんだろう。
もちろん、《稲妻の天使》は素晴らしいカードだ。
4マナ以上の価値がある事に、今更疑問の余地はない。
今まで彼女を使う事を躊躇った理由は、
その当時のスタンダードのデッキに《火炎舌のカヴー》が居たためだった。
また、《稲妻の天使》は、Eric Taylorがグランプリで使った
天使デッキで、《セラの報復者》や《炎まといの天使》と共に、勝利を獲得した。
しかし私は、4マナという非常に重いカードを、
ランドがタイトなZooに入れた事にとても衝撃を受けている。
その為か、このデッキは、土地が23枚入れられており、マナベースを強化している。
そして《平地》と《森》が追加で投入されている。
このデッキのカラフルなサイドボードのうち、
《ガドッグ・ティーグ》がもっとも重要なカードであると考えられる。
《ガドッグ・ティーグ》は、《死の雲》や《アクローマの復讐》などの
ボードコントロール呪文に対して対抗する手段となる
《仕組まれた爆薬》も、マナ・コストにXが含まれているのだから。
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白単コントロール
先週、白単コントロールについての話題をちらっと出した事を覚えているだろうか?
我々はやっと、白単コントロールについて述べる事が出来るようになった!
白単コントロールは、このフォーマットの戦略をぶち壊し、
変革を起こさせるさせるようなデッキとして期待できるかもしれない。
では、その白単コントロールのデッキリストを載せよう。
メインデッキから4枚差されている《ルーンの光輪》のおかげで、
いくらかの相手のカードを機能不全に追い込む事が出来る。
(それは《硫黄の渦》に対してあまり効果的ではないけれど)
そして、このデッキには、二つの戦略が組み込まれている。
1)オンスロート戦略
2)《砂の殉教者》戦略
オンスロート戦略は、重いスペルと、大ぶりなナイクリングを軸にした戦略だ。。
《永遠のドラゴン》や《正義の命令》、《アクローマの復讐》といったカード達だね。
そしてそれは、《隆盛な勇士、クロウヴァクス》のような、
重いスペルを補助する形になる。
第2の戦略のモデルは、《砂の殉教者》戦略だ。
1ターンごとに、18点のライフをゲインする事を想像してごらんなさい、
それは、いつまで続くと思う? …相手が諦めるまで続く事になるのさ!
※訳者注:これはおそらく《再誕の宣言》と《砂の殉教者》の
コンボについて述べているのだと思われます。
《虚空の杯》は、エルフに対する対抗策として用意されている。
X=1で設置することによって、全体除去を用意する十分な時間を稼ぐ事が出来るだろう。
そういえば、サイドボードに変わったものが用意されている。
《沸騰》と《根絶》という、2つの非常に色にそぐわないオプションだ。
それらには、色をタッチするだけの価値があったのだろうか?
以下、スコット(白コン使用者)のインタビュー。
-君は、TOP8でどんなデッキに勝利したんだい?
スコット:決勝の相手は、Zooや親和、フェアリーにあたったね。
私はドラゴンをプレイして、《沸騰》を撃ってやったさ。
-それは、どんなデッキと相性が良いんだい?
スコット:Zooも、親和も、フェアリーもだね。
フェアリー相手には《沸騰》を入れたサイドボード後は相性が明らかに良いし、
そうでなくても、メインボードでも分が悪いとは思っていないよ。
-じゃあ、逆にどんなデッキとは当たりたくないんだい?
スコット:どんなタイプにしろRock(デスクラウド)とは当たりたくないね!
幸運にも、私がPTQに参加している間、ほとんど当たる事はなかったし、
TOP8にただ一人居たRockデッキも、私が倒したフェアリーにやられていたね。
-なるほどね、じゃあ、君はTop8以外に今日、負けたかい?
スコット:唯一、バーンデッキにだけ接戦になったね。
私は《砂の殉教者》を引けなかったのさ。
けれど、その時は《天使の嗜み》を手に握っていたけれどね ;-)
-では、どのカードがMVPと言えるんだい?
スコット:《砂の殉教者》だよ!
《砂の殉教者》は、不利な状況からもひっくり返す事が可能さ!
多くのデッキは、こいつに対して対処する事が出来ないからね。
-なぜ、君は白単コントロールを選んだんだい?
スコット:私は、一つのデッキ以外に対して有効なこのデッキを選択した。
唯一苦手なRockデッキも、Tier1ではないと考えたんだ。
Rockデッキは、Top8まで残ってこないだろう、ってね。
-もしあなたが同じ状況でPTQに挑戦するとしたら、どうする?
スコット:この大会に参加するにあたっては、あまりカードは変えていないよ。
けれど、これから先はメタゲームが変わりそうだからね、
いくつかサイドボードは考えなければならないかもしれない。
例えば、フェアリーが白コン対策に《トーモッドの墓所》や《大始祖の遺産》を
積んでくるかもしれないね。そうすると、《真髄の針》なんかはステキだと思わない?
------------
その他のデッキリストは↓から
http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/honolulu09ptq/welcome
【翻訳ここまで】
-------------
という訳で、結局《稲妻の天使》が何故使われたのかは分かりませんでしたw
使ってる人の趣味なんでしょうか、うーん。
一応、3点火力で沈まないという利点はありますが、どうなんじゃろ。
後は、一応この環境は飛行がかなり意味を持つってのも大きいかな。
しかし、《闇の腹心》でめくれたら4点も喰らうのに、勇気あるなぁ。
あと、白コンについてはかなり面白そうですね。
好き嫌いははっきり分かれそうなデッキタイプではありますがw
カジュアルプレーをやっている時に、
得意げな表情で延々と《砂の殉教者》を回されたらキレる人も出てきそうですw
デッキがそこそこ安く組めそうなのも面白い所。
白コンフェチの人や、今更《梅澤の十手》やフェッチランドを集めるのがだりー、
っていう人は、このデッキも選択肢に入るのかもしれません。
しかし、このデッキって本当にフェアリーに対して強いのかなあ?
そりゃ《沸騰》されるとかなーり辛いものはあるけど、
かなり動きが大降りっぽいし、カウンター出来ない訳でもないから
《沸騰》があるから相性抜群だぜ! ってのは嘘くさい。 うーん。
…ワンチャンス、プロキシ込みで組んでみるか? このデッキw
《正義の命令》や《賛美されし天使》が使えるのはポイント高いw
前回のエクテンのデッキ紹介の記事から、
ちょくちょく公式サイトを覗くようになったのですが
毎日いくらかの記事が投稿されていて、しかも読み応えもあって
という訳で、今回はエクテンのデッキ紹介から少し外れて
Two for the Roguesという、
PTQの結果を受けたエクテンの考察記事を翻訳してみました。
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/td/21
ちなみに、この記事に某《稲妻の天使》入りのZooも載せられていたので
「なんで《稲妻の天使》が入ってるの?」という亡骸さんのリクに答える形でも
この記事の翻訳をチョイスしてみました。
ちるののぱーふぇくとえくてんきょおしつも、気が向いたら続けていきます。
相変わらず英語力は⑨なので、翻訳内容が誤訳だったとしても責任は負いません。
という訳で、以下、翻訳記事。
-------------------------
【翻訳ここから】
以前のエクステンデッドの記事は役に立ったかい?
もし役に立ったのなら幸いだよ。
それでは、最近行われたPTQ2つのTOP8のデッキをチェックしてみよう。
■:優勝 □:TOP8さて、このTOP8の結果から、
Zoo ■□□□
白コン ■
妖精 □□□□
バーン □□
親和 □□
Rock □□
ストーム □
これからPTQに望む場合、どうすれば良いかを考えてみた。
1)フェアリーとZooの2つは、もっとも人気のあるアーキタイブだと言える。
PTQに勝つ為には、このデッキに勝つ必要があるだろう。
つまり、この2つのデッキをどちらもメタらなければならないという事だ。
2)親和は、現実的な選択だと言える。
もちろん、戦略的記事としての立場から、親和への対策も必要であると言うけれど、
親和は徐々に人気が無くなっていくようなデッキではあるが、
基本的にTop8には残っているため、何かしら備えていく必要はあるだろう。
3)エルフは?
どうしたことか、Top8にエルフの姿が見えない。
これには、2つの事柄が考えられる。
1:ベルリンで人気を誇ったエルフだが、もうメタる必要は無いのかもしれない
2:プロツアーで、たまたまエルフが良い結果を残しただけなのかもしれない。
4)白コン? …見慣れないデッキの名前が見えるね。 これは何だろう。
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フェアリー
Kyle Boggemes’s Faerie Wizardsこのデッキは、PTQケンタッキーで2位になったデッキだ。
Extended, Louisville PTQ-Honolulu, 2nd Place
・Main Deck
1 Academy Ruins/アカデミーの廃墟
1 Breeding Pool/繁殖池
3 Flooded Strand/溢れかえる岸辺
1 Hallowed Fountain/神聖な泉
8 Island/島
4 Mutavault/変わり谷
3 Polluted Delta/汚染された三角州
2 Riptide Laboratory/激浪の研究室
2 Steam Vents/蒸気孔
3 Glen Elendra Archmage/エレンドラ谷の大魔術師
1 Sower of Temptation/誘惑蒔き
4 Spellstutter Sprite/呪文づまりのスプライト
3 Vendilion Clique/ヴェンディリオン三人衆
1 Venser, Shaper Savant/造物の学者、ヴェンセール
4 Ancestral Vision/祖先の幻視
3 Engineered Explosives/仕組まれた爆薬
4 Mana Leak/マナ漏出
4 Spell Snare/呪文嵌め
2 Thirst for Knowledge/知識の渇望
3 Umezawa’s Jitte/梅澤の十手
3 Vedalken Shackles/ヴィダルケンの枷
Sideboard
3 Ancient Grudge/古の遺恨
1 Echoing Truth/残響する真実
3 Firespout/炎渦竜巻
2 Flashfreeze/瞬間凍結
3 Negate/否認
2 Sower of Temptation/誘惑蒔き
1 Threads of Disloyalty/不忠の糸
彼のデッキは、《エレンドラ谷の大魔術師》をメインに積んでいる事など、
HerberholzやNassifのデッキにかなり似た構成となっている。
しかし、そのサイドボードに注目してみてほしい。
このタイプは、《仕組まれた爆薬》の融通性を改善する形で、
《蒸気孔》からタッチして、赤いスペルを撃つ事を可能にしている。
《炎渦竜巻》は《蒸気孔》から、赤マナからのみ撃つ事も、
《繁殖池》から、緑マナを使って撃つ事も可能となっている。
《古の遺恨》は、エクステンデッドでは基本となるパーツである、
ここでそれを持ち出してきたのは、今更驚くには値しないだろう。
なぜ、フェアリーはこのようにサイドボードを変更したのか?
それは、現在のエクステンデッドが非常に柔軟にマナを供給する事が可能で、
環境が激しく変わっていき、それに対応する為だと考えられる。
Zooが《デュルガーの垣魔導師》を用意していることによって、
《ヴィダルケンの枷》や《不忠の糸》に対する信頼性も低下してしまったからね。
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ストーム
Derek Thompson’s Storm
Extended, Louisville PTQ-Honolulu, 8th Place
Main Deck
2 Cascade Bluffs/滝の断崖
4 Flooded Strand/溢れかえる岸辺
3 Island/島
4 Polluted Delta/汚染された三角州
3 Steam Vents/蒸気孔
1 Watery Grave/湿った墓
4 Desperate Ritual/捨て身の儀式
4 Grapeshot/ぶどう弾
4 Lotus Bloom/睡蓮の花
4 Manamorphose/魔力変
4 Mind’s Desire/精神の願望
4 Peer Through Depths/深淵の覗き見
4 Ponder/思案
3 Pyromancer’s Swath/紅蓮術師の刈り跡
4 Remand/差し戻し
4 Rite of Flame/炎の儀式
4 Seething Song/煮えたぎる歌
Sideboard
4 Brain Freeze/思考停止
4 Engineered Explosives/仕組まれた爆薬
4 Gigadrowse/万の眠り
3 Thoughtseize/思考囲い
ストームデッキは、今までもしばしば別の形で存在していたデッキで、
インベイションブロックが落ちた後でも、アーキタイプは継続した様子だ。
では、どのようにストームデッキは動くのだろうか。
このデッキは、《深淵の覗き見》や《思案》といった細かなカードを
数多くプレイし、ストームの数を稼いでいく事を目的としている。
《精神の願望》は、非常に重いスペルである。
その為、マナ加速を行うようなスペルは、マナ加速とストームを同士に稼ぐ事ができ、
デッキの方向性に非常に合致していると言える。
《精神の願望》が無い場合にも、《紅蓮術師の刈り跡》が
より簡単にあなたを勝利に導いてくれるだろう。
《紅蓮術師の刈り跡》は、それ自身が《ぶどう弾》のストームを稼ぐのに加えて、
そこから放たれた《ぶどう弾》の威力は計り知れない。
例えば、相手がZooである場合(つまり、ライフが14である場合)
《睡蓮の花》から簡単に勝利する事が可能となる。
睡蓮の花から(赤)(赤)(赤)を生みだし、《魔力変》を経て、
《煮えたぎる歌》をプレイし、(赤)(赤)(赤)(赤)(赤)を生み出す。
《紅蓮術師の刈り跡》を設置し、《ぶどう弾》を撃つと
ストームは5となり、15点のダメージが相手にたたき込まれる。
上記の例は、なんと《精神の願望》はおろか、1枚の土地すら必要としていない!
---------------------------
Lightning Zoo
Bradley Carpenter’s Lightning Zooさあ、今回のZooはどういう形だろう。
Extended, Atlanta PTQ-Honolulu, 1st Place
・Main Deck
1 Blood Crypt/血の墓所
4 Bloodstained Mire/血染めのぬかるみ
1 Breeding Pool/繁殖池
1 Forest/森
1 Godless Shrine/神無き祭殿
1 Overgrown Tomb/草むした墓
2 Plains/平地
1 Sacred Foundry/聖なる鋳造所
1 Steam Vents/蒸気孔
1 Stomping Ground/踏み鳴らされた地
1 Temple Garden/寺院の庭
4 Windswept Heath/吹きさらしの荒野
4 Wooded Foothills/樹木茂る山麓
4 Dark Confidant/闇の腹心
4 Lightning Angel/稲妻の天使
3 Shadow Guildmage/祭影師ギルドの魔道士
4 Tarmogoyf/タルモゴイフ
4 Tidehollow Sculler/潮の虚ろの漕ぎ手
4 Wild Nacatl/野生のナカティル
4 Lightning Helix/稲妻のらせん
3 Oblivion Ring/忘却の輪
4 Tribal Flames/部族の炎
3 Umezawa’s Jitte/梅澤の十手
・Sideboard
1 Ancient Grudge/古の遺恨
4 Duergar Hedge-Mage/デュルガーの垣魔導師
3 Gaddock Teeg/ガドック・ティーグ
3 Jund Charm/ジャンドの魔除け
4 Kitchen Finks/台所の嫌がらせ屋
これは、今まで見たことのあるようなZooのデッキではない!
このデッキのパーツは、いくつか見たことのあるものも入っている。
エルフに対策するための《祭影師ギルドの魔道士》
《野生のナカティル》や《タルモゴイフ》
攻撃する目的以外にも、補助的な役割として《闇の腹心》や《潮の虚ろの漕ぎ手》
そして《稲妻の天使》・・・。 って、え、何だって!?
このデッキには大胆な事に、4枚もの《稲妻の天使》が入っている
これは一体全体、どういう事なんだろう。
もちろん、《稲妻の天使》は素晴らしいカードだ。
4マナ以上の価値がある事に、今更疑問の余地はない。
今まで彼女を使う事を躊躇った理由は、
その当時のスタンダードのデッキに《火炎舌のカヴー》が居たためだった。
また、《稲妻の天使》は、Eric Taylorがグランプリで使った
天使デッキで、《セラの報復者》や《炎まといの天使》と共に、勝利を獲得した。
しかし私は、4マナという非常に重いカードを、
ランドがタイトなZooに入れた事にとても衝撃を受けている。
その為か、このデッキは、土地が23枚入れられており、マナベースを強化している。
そして《平地》と《森》が追加で投入されている。
このデッキのカラフルなサイドボードのうち、
《ガドッグ・ティーグ》がもっとも重要なカードであると考えられる。
《ガドッグ・ティーグ》は、《死の雲》や《アクローマの復讐》などの
ボードコントロール呪文に対して対抗する手段となる
《仕組まれた爆薬》も、マナ・コストにXが含まれているのだから。
---------------------
白単コントロール
先週、白単コントロールについての話題をちらっと出した事を覚えているだろうか?
我々はやっと、白単コントロールについて述べる事が出来るようになった!
白単コントロールは、このフォーマットの戦略をぶち壊し、
変革を起こさせるさせるようなデッキとして期待できるかもしれない。
では、その白単コントロールのデッキリストを載せよう。
Scott Honigmann’s Mono-White Control
Extended, Louisville PTQ-Honolulu, 1st Place
Main Deck
60 cards
2 Godless Shrine/神無き祭殿
1 Mistveil Plains/霧覆いの平地
16 Plains/平地
2 Sacred Foundry/聖なる鋳造所
4 Temple of the False God/邪神の寺院
2 Crovax, Ascendant Hero/隆盛なる勇士、クロウヴァクス
4 Eternal Dragon/永遠のドラゴン
4 Martyr of Sands/砂の殉教者
2 Akroma’s Vengeance/アクローマの復讐
3 Chalice of the Void/虚空の杯
3 Condemn/糾弾
3 Decree of Justice/正義の命令
4 Oblivion Ring/忘却の輪
2 Proclamation of Rebirth/再誕の宣言
4 Runed Halo/ルーンの光輪
4 Wrath of God/神の怒り
Sideboard
2 Angel’s Grace/天使の嗜み
3 Boil/沸騰
3 Disenchant/解呪
2 Exalted Angel/賛美されし天使
3 Extirpate/根絶
2 Gilded Light/金粉の光
メインデッキから4枚差されている《ルーンの光輪》のおかげで、
いくらかの相手のカードを機能不全に追い込む事が出来る。
(それは《硫黄の渦》に対してあまり効果的ではないけれど)
そして、このデッキには、二つの戦略が組み込まれている。
1)オンスロート戦略
2)《砂の殉教者》戦略
オンスロート戦略は、重いスペルと、大ぶりなナイクリングを軸にした戦略だ。。
《永遠のドラゴン》や《正義の命令》、《アクローマの復讐》といったカード達だね。
そしてそれは、《隆盛な勇士、クロウヴァクス》のような、
重いスペルを補助する形になる。
第2の戦略のモデルは、《砂の殉教者》戦略だ。
1ターンごとに、18点のライフをゲインする事を想像してごらんなさい、
それは、いつまで続くと思う? …相手が諦めるまで続く事になるのさ!
※訳者注:これはおそらく《再誕の宣言》と《砂の殉教者》の
コンボについて述べているのだと思われます。
Proclamation of Rebirth / 再誕の宣言 (2)(白)
ソーサリー
あなたの墓地にある、点数で見たマナ・コストが1以下のクリーチャー・カードを最大3枚まで対象とし、それらを場に戻す。
予見 ― (5)(白),あなたの手札から再誕の宣言を公開する:あなたの墓地にある、点数で見たマナ・コストが1以下のクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを場に戻す。(この能力は、あなたのアップキープの間にしかプレイできず、各ターンに1回のみプレイできる。
《虚空の杯》は、エルフに対する対抗策として用意されている。
X=1で設置することによって、全体除去を用意する十分な時間を稼ぐ事が出来るだろう。
そういえば、サイドボードに変わったものが用意されている。
《沸騰》と《根絶》という、2つの非常に色にそぐわないオプションだ。
それらには、色をタッチするだけの価値があったのだろうか?
以下、スコット(白コン使用者)のインタビュー。
-君は、TOP8でどんなデッキに勝利したんだい?
スコット:決勝の相手は、Zooや親和、フェアリーにあたったね。
私はドラゴンをプレイして、《沸騰》を撃ってやったさ。
-それは、どんなデッキと相性が良いんだい?
スコット:Zooも、親和も、フェアリーもだね。
フェアリー相手には《沸騰》を入れたサイドボード後は相性が明らかに良いし、
そうでなくても、メインボードでも分が悪いとは思っていないよ。
-じゃあ、逆にどんなデッキとは当たりたくないんだい?
スコット:どんなタイプにしろRock(デスクラウド)とは当たりたくないね!
幸運にも、私がPTQに参加している間、ほとんど当たる事はなかったし、
TOP8にただ一人居たRockデッキも、私が倒したフェアリーにやられていたね。
-なるほどね、じゃあ、君はTop8以外に今日、負けたかい?
スコット:唯一、バーンデッキにだけ接戦になったね。
私は《砂の殉教者》を引けなかったのさ。
けれど、その時は《天使の嗜み》を手に握っていたけれどね ;-)
-では、どのカードがMVPと言えるんだい?
スコット:《砂の殉教者》だよ!
《砂の殉教者》は、不利な状況からもひっくり返す事が可能さ!
多くのデッキは、こいつに対して対処する事が出来ないからね。
-なぜ、君は白単コントロールを選んだんだい?
スコット:私は、一つのデッキ以外に対して有効なこのデッキを選択した。
唯一苦手なRockデッキも、Tier1ではないと考えたんだ。
Rockデッキは、Top8まで残ってこないだろう、ってね。
-もしあなたが同じ状況でPTQに挑戦するとしたら、どうする?
スコット:この大会に参加するにあたっては、あまりカードは変えていないよ。
けれど、これから先はメタゲームが変わりそうだからね、
いくつかサイドボードは考えなければならないかもしれない。
例えば、フェアリーが白コン対策に《トーモッドの墓所》や《大始祖の遺産》を
積んでくるかもしれないね。そうすると、《真髄の針》なんかはステキだと思わない?
------------
その他のデッキリストは↓から
http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/honolulu09ptq/welcome
【翻訳ここまで】
-------------
という訳で、結局《稲妻の天使》が何故使われたのかは分かりませんでしたw
使ってる人の趣味なんでしょうか、うーん。
一応、3点火力で沈まないという利点はありますが、どうなんじゃろ。
後は、一応この環境は飛行がかなり意味を持つってのも大きいかな。
しかし、《闇の腹心》でめくれたら4点も喰らうのに、勇気あるなぁ。
あと、白コンについてはかなり面白そうですね。
好き嫌いははっきり分かれそうなデッキタイプではありますがw
カジュアルプレーをやっている時に、
得意げな表情で延々と《砂の殉教者》を回されたらキレる人も出てきそうですw
デッキがそこそこ安く組めそうなのも面白い所。
白コンフェチの人や、今更《梅澤の十手》やフェッチランドを集めるのがだりー、
っていう人は、このデッキも選択肢に入るのかもしれません。
しかし、このデッキって本当にフェアリーに対して強いのかなあ?
そりゃ《沸騰》されるとかなーり辛いものはあるけど、
かなり動きが大降りっぽいし、カウンター出来ない訳でもないから
《沸騰》があるから相性抜群だぜ! ってのは嘘くさい。 うーん。
…ワンチャンス、プロキシ込みで組んでみるか? このデッキw
《正義の命令》や《賛美されし天使》が使えるのはポイント高いw
コメント
炎渦や爆薬に耐性があり、同型戦において飛行警戒3/4であればタルモ以外の生物を止めながら空から殴り放題出来る点が評価されたのだと思います。
もちろん相手に十手がなければ、の話ですが・・・
現在では赤緑白のバーン寄りZOOも注目ですよ。
稲妻天使に関しての回答は、別のところで得ました。お手数おかけしました~
簡単に説明すると
タフネス4=Zooが苦手とする竜巻で落ちない
コスト4=燻しで死なない。糸で取られない
飛行=相手のタルモで止まらない。ヴェンデリオンを止めれる
警戒=殴りつつヴェンデリオンなどを止めれる。
と、殆どマナ漏出と枷以外で対処されないのが強みだと思われます。
で、あってますよね?多分
コメントありがとうございます。
逆にこちらが教えていただく結果となり、
嬉しいやら恥ずかしいやらorz
確かに、タフ4の飛行というのはこの環境かなり強いですねー。
またこれでZooが強くなってしまうのか・・・がくぶる。
フェアリーからすると、Zooは鬼門のマッチアップになりそうです。
作るしかねぇ!
ちょっと《永遠のドラゴン》《正義の命令》買ってくるわw
《鳩散らし/Dovescape》を設置して《硫黄の精霊/Sulfur Elemental》をプレイした。
スタンで白コン使ってたことがありましたがハンデスに異様に弱いのです。
なんという白厨・・・。
でもたしかに、《永遠のドラゴン》と《正義の命令》さえ何とかなれば
《ルーンの光輪》とか《神の怒り》とか《忘却の輪》とか
現行スタンのカードもかなり多いので、組めちゃいそうですね、このデッキ。
>こりんさん
やべえwww《鳩散らし》とかちょおステキwww
ただ、Zooや親和エルフがはびこるこんな世の中じゃ
《鳩散らし》は活躍できなさそうですなー。名前と効果はかなり好き。