【翻訳記事】ちるののぱーふぇくとえくてんきょおしつ  ~Zoo編~
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【翻訳記事】ちるののぱーふぇくとえくてんきょおしつ  ~Zoo編~
幻想郷で~ デュエルが始まって~♪

1T目《樹木茂る山麓》から《踏みなさられた地》を
サーチしてアンタップイン。《野生のナカティル》をプレイ。

2T目《吹きさらしの荒野》から《神無き祭殿》を
サーチしてアンタップイン。《闇の腹心》をプレイ

3T目アップキープに《闇の腹心》で《忘却の輪》がめくれて、
その後、《聖なる鋳造所》をアンタップインして
《タルモゴイフ》と《密林の猿人》をプレイ。

結局ライフは何点だ~♪

という事で、ぱーふぇくとえくてん教室第二回目。
本日は未だかつて無いマゾデッキという噂のZooについて解説します。

以下、翻訳記事

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Sebastian Thaler’s Zoo
Extended - 2008 World Championships, 6-0

・Main Deck

1 Blood Crypt/血の墓所
3 Bloodstained Mire/血染めのぬかるみ
2 Flooded Strand/溢れかえる岸辺
1 Godless Shrine/神無き祭殿
1 Overgrown Tomb/草むした墓
1 Plains/平地
1 Sacred Foundry/聖なる鋳造所
1 Steam Vents/蒸気孔
1 Stomping Ground/踏みならされた地
1 Temple Garden/寺院の庭
4 Windswept Heath/吹きさらしの荒野
4 Wooded Foothills/樹木茂る山麓

4 Dark Confidant/闇の腹心
4 Kird Ape/密林の猿人
4 Mogg Fanatic/モグの狂信者
3 Shadow Guildmage/祭影師ギルドの魔道士
4 Tarmogoyf/タルモゴイフ
4 Wild Nacatl/野生のナカティル

4 Lightning Helix/稲妻のらせん
3 Oblivion Ring/忘却の輪
1 Seal of Fire/炎の印章
1 Tarfire/タール火
4 Tribal Flames/部族の炎
3 Umezawa’s Jitte/梅澤の十手


・Sideboard
1 Ancient Grudge/古の遺恨
1 Deathmark/死の印
1 Ethersworn Canonist/エーテル宣誓会の法学者
2 Gaddock Teeg/ガドック・ティーグ
4 Kitchen Finks/台所の嫌がらせ屋
2 Sundering Vitae/隔離する活力
4 Thoughtseize/思考囲い


・どんな動きすんの?
最近のZooは、素晴らしい生物と素晴らしいスペルで固められている。
昔は半分がバーンカードだった。しかし、最近のZooはボロスや
《ガイアの力》といったエクステンデッド環境の優秀な要素を取り込んで、
”Domain Zoo”と呼ばれる形へと進化している。
コストの安い単色の生物と、それをサポートする優秀なスペルで
殺戮機械のように、非常に効率的に相手を殺していくデッキとなっている。



・強さ
Zooの特徴は、以下の3つの点がおもな特徴として挙げられる。

1)生物
 Zooは、非常に攻撃的な生物を搭載する。
 1マナ2/3の《密林の猿人》
 1マナ3/3の《野生のナカティル》
 2マナ6/7の《タルモゴイフ》
 2マナ2/1+《ネクロポーテンス》の《闇の腹心》

 Zooを使っているプレイヤーは、トップメタであるエルフの為に、
 《モグの狂信者》や《祭影師ギルドの魔道士》を積んでいる。
 しかし、それと同じように、コントロールに対して対抗する為に
 《ガドッグ・ティーグ》や《潮の虚ろの漕ぎ手》を入れる事も可能だ。

2)柔軟性
 Zooは、もっとも柔軟で攻撃的なデッキだ。
 親和を倒したいのであれば、思うがままにするといい。
 《古の遺恨》と《戦争の報い、禍汰奇》が肩を並べて、親和を絶滅させるだろう。
 
 また、他のコントロールデッキを相手にする場合は、
 《思考囲い》と《潮の虚ろの漕ぎ手》で相手の《神の怒り》を盗んだり、
 《忘却の輪》と《バントの魔除け》でどんなパーマネントにも触る事が出来る。
 
3)Reach
 Magicのキーワード能力であるReach(到達)とは別に、
 このデッキにおけるReach(=手の届く領域)の概念について語ろう。
 それはつまり、単純な攻撃以外での勝利手段の事だ。
 
 白ウィニーは、Reachの無いデッキの最たる例だと言える。
 逆に、Zooは素晴らしいReachを持っている。
 
 安定しているように見えた場から、
 《稲妻のらせん》と《部族の炎》によって。
 突然相手は8点~10点のライフを削られて愕然とするだろうね。
 
 君は《部族の炎》のテキストを読んだかい?
 PTQに出る前に、このカードは2マナ5点火力なんだということを
 よくよく覚えておくべきだね。


 
・弱点
 Zooの素晴らしいマナの柔軟性は、最も脆い部分にもなっている。
 多くのプロは「Zooはライフ14からスタートだ」と言っている。
 Zooは自分自身で6点ダメージを受けない試合が殆ど無いといって言いだろう。



・どう攻めていくの?
 相手のデッキの動きが少しでも事故ったりした場合には、
 Zooはその隙につけ込んで勝ちに行く事が可能となるだろう。
 
 また、Zooは、親和以上にマナ・スクリュー(土地が少ない事故)に耐性がある。
 
 更に、Zooは、誰を相手にしても「最悪のマッチアップ」となる事はない。
 
 例えば、ベルリンにおけるZooは、もっともマッチアップが多いエルフを想定して
 多くの1マナ兼の除去クリーチャーとスペルを用意することで、
 エルフに対して非常に強い構成をとっていた。
 (《祭影師ギルドの魔道士》と《モグの狂信者》、《タール火》と《炎の印章》)
 
 では、Zooがエルフを相手にするよりも以前はどうだったかと言えば、
 Zooは親和に対して非常に相性が良かった。

 ここで紹介したデッキのサイドには、《古の遺恨》が1枚だけ積まれているが、
 もしあなたが親和を使っている場合には、
 相手のZooに《古の遺恨》が4枚搭載されていても、驚いてはいけない
 相手は更に3枚の《戦争の報い、禍汰奇》も積んでいたのだから。
 そして、最近では《デュルガーの垣魔導師》の姿すら見えてきた。
 
 
 ところで、最近は《デュルガーの垣魔導師》がミラーマッチで多く使われている。
Duergar Hedge-Mage / デュルガーの垣魔道士 (2)(赤/白)
クリーチャー ? ドワーフ(Dwarf) シャーマン(Shaman)
デュルガーの垣魔道士が場に出たとき、あなたが山(Mountain)を2つ以上コントロールしている場合、アーティファクト1つを対象とする。あなたはそれを破壊してもよい。
デュルガーの垣魔道士が場に出たとき、あなたが平地(Plains)を2つ以上コントロールしている場合、エンチャント1つを対象とする。あなたはそれを破壊してもよい。

2/2
 こいつが場に出た時、相手の《梅澤の十手》と《忘却の輪》を壊して、
 次のターンに《スケイズ・ゾンビ》が殴りにいく光景を想像してみるといい。
 
 
・どうやって攻められたらまずいの?
 Zooは、ほぼ全ての生き物は1マナもしくは2マナなので、
 《仕組まれた爆薬》は非常に効果的だと言える。
 
 現在は《硫黄の渦》があまり採用されていないので、
 何らかのライフゲインできるカード(例えば、《台所の嫌がらせ屋》)を
 搭載する事で、Zooに対するカード・アドバンテージを稼ぐ事が出来る。
 
 また、カード・アドバンテージの面で言えば、
 Zooは《梅澤の十手》と《闇の腹心》を使えばアドバンテージを稼ぐ事が出来るが、
 逆に言えば、それ意外で稼ぐ事は出来ない。
 従って、様々な手段でアドバンテージを稼ごうするデッキ相手には、
 アドバンテージ的側面で負ける事になるだろう。
 
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という訳で、コンボめいたデッキが多い中、
昔ながらの正当派ステロイドの流れを受け継ぎ、
真正面から相手を押し潰していくZoo。

ただ、翻訳記事にも書かれているように
「Zooの初動はライフ14」というのはあながち嘘ではなく、
こちらが何もアクションせずとも、勝手にライフの半分近くが削れていきます。

土地21枚のうち、基本地形が1枚しか存在せず、
他は全てフェッチランド・ショックランド
ならばそれも必然かw
ただ、その見返りとして、Zooは色事故とは完全無縁の世界になっています。

あと、Zooにおける《闇の腹心》は非常に理不尽な強さを誇りますね。
殆どが1マナ~2マナのスペルで、3マナのスペルは《忘却の輪》のみなので
例え土地以外がめくれても、相手は1点か2点ライフを損するだけでカードをドローし、まさに、生ける《ファイレクシアの闘技場》として活躍します。

ボブ死を狙おうとしても、最大3点、普通は1~2点ほどなので
突然のボブ死を狙う事は出来ず、相手もライフロスを計算して動けてしまいます。

更に、それで《稲妻のらせん》や《梅澤の十手》をドローされてしまったら
もうライフロスどころではなく・・・うぐぅって感じになります。

何回かZooと対戦してみましたが、
《タルモゴイフ》より《部族の炎》より、
何より《闇の腹心》に負けた、という試合が一番多かったです。

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あと、記事にも書かれている事ですが、
柔軟に組み替えられるのがZooの良い所ですね。
実質的にほぼ5色が無理なく出るとかいう意味不明な構成となっているので、
その時その時でかなり構成が違うみたいです。

上で挙げられてるZooは既に時代遅れとなっており、
公式で紹介されている最新の(?)Zooは以下の通り。

Bradley Carpenter’s Lightning Zoo
Extended, Atlanta PTQ-Honolulu, 1st Place


・Main Deck
1 Blood Crypt/血の墓所
4 Bloodstained Mire/血染めのぬかるみ
1 Breeding Pool/繁殖池
1 Forest/森
1 Godless Shrine/神無き祭殿
1 Overgrown Tomb/草むした墓
2 Plains/平地
1 Sacred Foundry/聖なる鋳造所
1 Steam Vents/蒸気孔
1 Stomping Ground/踏みならされた地
1 Temple Garden/寺院の庭
4 Windswept Heath/吹きさらしの荒野
4 Wooded Foothills/樹木茂る山麓

4 Dark Confidant/闇の腹心
4 Lightning Angel/稲妻の天使
3 Shadow Guildmage/祭影師ギルドの魔道士
4 Tarmogoyf/タルモゴイフ
4 Tidehollow Sculler/潮の虚ろの漕ぎ手
4 Wild Nacatl/野生のナカティル

4 Lightning Helix/稲妻のらせん
3 Oblivion Ring/忘却の輪
4 Tribal Flames/部族の炎
3 Umezawa’s Jitte/梅澤の十手

・Sideboard
1 Ancient Grudge/古の遺恨
4 Duergar Hedge-Mage/デュルガーの垣魔導師
3 Gaddock Teeg/ガドック・ティーグ
3 Jund Charm/ジャンドの魔除け
4 Kitchen Finks/台所の嫌がらせ屋
《野生のナカティル》や《タルモゴイフ》、《部族の炎》といった
基本的なパーツはほとんど変わっていませんが、
エルフが勢力を弱めてきたのに伴い、《モグの狂信者》が抜け、
そのかわりに入っているのが《潮の虚ろの漕ぎ手》と、《稲妻の天使》。

そして、サイドボードには記事でも話題になっていた《デュルガーの垣魔導師》の姿が。
「十手ゲー」と揶揄されるほどに、大量の《梅澤の十手》が環境に溢れ、
また、《忘却の輪》や《不忠の糸》といったエンチャントも割れるので、
確かにこいつの存在はあなどれない。

そんな感じで、広大なカードプールと、ダイナミックにメタが動くエクテンにおいて
クリーチャーを出して殴る正当派ビートダウンとして、
そしてトーストの如く広いカードの選択肢を持ったデッキとして
Zooを使ってみたい! という人は結構多いんじゃないでしょうか。

そういう人は、頑張って高額カード群を集めてくださいw

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ちなみに、自分でもZooを回してみたんですが、
基本的には赤緑t白黒のビートダウンとなっているので
赤緑大嫌い、青大好きな僕には例によって合いませんでした。

プロキシを使ってデッキ自体は用意したので、
触ってみたい人は、声を掛けて貰えれば貸し出しますよー。

コメント

さわけん
2009年1月17日23:46

稲妻の天使が何に効くのか、ぼんやりと程度にしかわからないので、そこらへんについて詳しくお願いしまする。

nophoto
くらげ
2009年1月18日1:55

俺なら天使のスペースにヒヨケムシ入れたくなるな。エルフ相手だとサイド直行だろうけどww

yasu
2009年1月18日5:48

>亡骸さん
その件については今日うpする記事をお待ちください。
いなてんの元記事を翻訳したものを掲載するのでー。

>くらげ
そもそもZooの構造上、4マナって果てしなく重い&ボブ死するから
天使もヒヨケムシも入らない気がす。
ていうか個人的にヒヨケムシにまったく魅力を感じないw青厨でサーセンw

切望する者
2009年1月18日7:32

翻訳記事大変参考にさせてもらってます。何よりアメリカンな翻訳の感じがいいですね。今後もますます更新が楽しみになりました(^^)/

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