タイムスパイラルに大分お別れを告げた今日この頃。
それに対応するようにアラーラのフルスポが発表されたという事で、
アラーラの個人的TOP10なんかが各所で発表されてますね。

という訳で、ミーハーではありますが、
僕もその並にのって、アラーラのTOP10を発表してみようと思います。

ただ、あまりにもアラーラに期待のカードが多すぎて
TOP10では到底書ききれないので、
今回は特別に枠を拡大して、TOP15を発表したいと思います!

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それでは、まずは15位から。

15位:《Spell Snip》
Spell Snip - 2U
Instant (Common)
対象の呪文のコントローラーが1を支払わない限り、それを打ち消す。
サイクリング 2

コールドスナップが落ちる為、《ルーンのほつれ》が無くなるという事もあり、
誰しもが望んでいたアラーラ環境での軽量カウンターがランクイン。
《ルーンのほつれ》が日本選手権では使用率TOP10に入ってたように、
このカードも次環境ではカウンターの定番として非常によく見る事となるでしょう。




14位:《Spell Snip》
《ルーンのほつれ》は確かにとても優秀なカウンターでしたが、
墓地に溜まると強くなるという反面、序盤に撃たなければという弱点がありました。
しかし、その上位互換とも言える《Spell Snip》はその欠点を見事に克服し、
もし、終盤に引いてしまい、カウンターするにできなくなった時には
サイクリングを付ける事によって、一切の無駄が無いデザインとなりました。
今引きした《Spell Snip》をサイクリングして《謎めいた命令》をドロー…。
想像するだけで、ぞくぞくしてしまいます。



13位:《Spell Snip》
《対抗呪文》を返してくれ。 …という青使いの嘆きを聞いて久しい今日このごろ。
しかし、果たして《対抗呪文》は「今の環境」で本当に強いのでしょうか?
先日行われた日本選手権で最も使われていたカードは何だったかご存じですか?
1位は《冠雪の山》、2位は《変わり谷》です。
今や《変わり谷》はあらゆるデッキの必須パーツとして4積みが基本となっています。
とりわけ、フェアリーやマーフォークと言ったクロックパーミッションにおいては
《変わり谷》は絶対に欠かす事が出来ない必需品です。
しかし、《変わり谷》の弱点は、色マナが出ない事。
例えばキスキンデッキは、《メドウグレインの騎士》や《幽体の行列》の為に
当初4積みされていた《変わり谷》が次第に抜けていってしまったと聞いています。
…そう、これと同じ事が、フェアリーデッキにも言えるのではないでしょうか?
《変わり谷》と、青青という色拘束の共存は、残念ながら難しいと言えます。
《変わり谷》が必須の環境だからこそ、
今の時代は、《対抗呪文》よりも《Spell Snip》が望まれている
のかもしれません。


12位:《Spell Snip》
《取り消し》を使いたいけれど、青青の色拘束が出ない…。そんな時にはこの1枚。
シングルシンボルがいかに優れているかは、《甲鱗のワーム》様が実証済み。
色事故にも優しい、次世代の定番カウンターとして期待できます。
むしろ、シングルシンボルである事の利点を最大限に活用し、
まるでありし日の《タルモゴイフ》の用に、青を無理矢理タッチして、
皆がこのスペルを入れるようになるのではないかと危惧します。



11位:《Spell Snip》
《Punish Ignorance》は、アラーラでの強力カウンターとして期待される1枚です。
強力なスペルである《蝕み》と《吸収》を合体させた、まるでオリカのようなカード。
しかし、カウンター呪文にライフゲインが本当に必要なのでしょうか?
例えば相手の盤面に《タルモゴイフ》と《カメレオンの巨像》、《傲慢な完全者》
といった超優秀クリーチャーがずらずらと並んでいる場合、
もはや《Punish Ignorance》が何枚あろうと、何の解決にもなりません。
そう、ボードに触れないという致命的な弱点を克服できていないのです。
その点、《Spell Snip》ならば、サイクリングが付いているため、
《神の怒り》や《ロクソドンの戦鎚》といったカードへとアクセスが可能。
カウンター呪文でありながら、ボードアドバンテージも稼げてしまうのです。
その為、アラーラでの期待のカウンター呪文として、《Punish Ignorance》ではなく
僕は、敢えて《Spell Snip》を挙げたいと思います。



10位:《Spell Snip》
《妖精の計略》は確かに確定カウンターではありましたが、
ミラーマッチで致命的に腐ってしまうという欠点を持ち合わせていました。
また、それに加えて、ローウィン独自のメカニズムである”多相”も癌で、
《名も無き転置》や《カメレオンの巨像》等も消す事ができません。
しかし、《Spell Snip》ならば、部族など一切関係無く消し去る事が可能。
これこそが、フェアリーミラーの鍵となるカウンターでは無いでしょうか。



9位:《Spell Snip》
《使い魔の策略》…。《妖精の計略》とよく間違えられるこのカード。
青青を支払って、クリーチャーを1体手札に戻す事でスペルを消すという代物です。
しかし、誰が好きこのんで自分のクリーチャーに《ブーメラン》を撃つのでしょうか?
クリーチャーを手札に戻すというのは、多大なるアドバンテージの損失です。
その上、この環境に青青という色拘束が合っていないのは先に述べた通り。
《Spell Snip》によって、やっとマトモなカウンターが出てきたといった所でしょうか



8位:《Spell Snip》
《片付け》は、墓地のカードをライブラリに加えつつカウンターが出来るという、
普通とは少し違う、一風変わったカウンターとなっています。
しかし、ライブラリに加えるという効果にどれだけの意味があるというのでしょうか?
例えば、ものすごく欲しいカードAをライブラリに入れたとします。
しかし、それだけでは何の解決にもなっておらず、
そこからドローして、ライブラリの中から引き当ててやっと効果があるのです。
何と悠長な事でしょう、その間に殴り殺されるに決まっています。
その点、《Spell Snip》ならば、サイクリングでその場でドローが可能。
この速度の速い環境においては、《片付け》は残念ながら意味の無いカード。
むしろ、迅速にドローが可能な《Spell Snip》の起用こそが正しいと言えます。



7位:《Spell Snip》
《呪文穿ち》は、ロボトミーしながらカウンター出来るという事で、
もしかすると構築レベルかも…と思われていたカウンターです。
しかし、どうにも問題だったのが、5マナというとてつもない重さ。
《呪文穿ち》が刺さりそうな対象としては《復讐の亜神》が挙げられますが
例えば後手の場合、いざ5マナ揃ってさあカウンターするぞという時には、
《復讐の亜神》は場に出てしまっていた…これではあまりにもggです。
やはりカウンターは、軽く、場に出る前に対処できて然るべき
その観点で言えば、《Spell Snip》は軽く、非常に優れたカウンターだと言えます。



6位:《Spell Snip》
《否認》は、出た当初は「優良カウンターか!?」と騒がれましたが、
蓋を開けてみれば、クリーチャー環境となり、まったくの空気カードに。
やはり、カウンターたるもの、致命的なスペルを消してこそ輝くというもの。
クリーチャーを消せないカウンターに、何の意味があると言うのでしょうか。
その点、《Spell Snip》はクリーチャーへのケアもばっちりで好感が持てます。



5位:《Spell Snip》
《霊魂放逐》が、次世代スタンの基本になるんじゃないかと言われていますが
何も考えずに2マナ確定カウンターだからと《霊魂放逐》を積むのは待ってください。
《不敬の命令》に《突風線》や《野生語りのガラク》など、
今の環境はむしろクリーチャーでないスペルこそが致命的な環境です。
相手のフルタップの《不敬の命令》を、《霊魂放逐》を握りしめたまま見つめる…
これほどまでに屈辱的でやりきれない場面があるでしょうか。

やはり、その場合を考えると、《Spell Snip》の起用は正解だと言えるでしょう。



4位:《Spell Snip》
《賢人の消化》は、マーフォークデッキで使われていました。
カウンターして1ドロー。言葉だけ聞けば、かの《謎めいた命令》と同じです。
しかも《石ころ川の旗騎士》が居れば、2マナで打ててしまう。何ともおいしい話です。…しかしそれは、裏を返せば、シナジーにあまりにも傾倒しすぎていると言えます。
《石ころ川の旗騎士》が場に居なかったら? ウィザードが場に居なかったら?
一つでも要素が欠けてしまえば、それはだたの紙となってしまうでしょう。
他の何のシナジーにも頼らず、単独で使える《Spell Snip》は評価するべきです。
単体でも《賢人の消化》の方が強い上に《Spell Snip》にはシナジーも無いけどな。



3位:《Spell Snip》
《瞬間凍結》は、フェアリーのサイドボードによく積まれているカードです。
しかし、やはり弱点は「赤か緑のスペルしか打ち消す事が出来ない」という点。
赤単に対しては確かに《瞬間凍結》はよく刺さるかもしれません。
けれど、黒緑エルフは、緑と黒のスペルがほぼ均等に入っていますし、
他のデッキに対しては、腐ってしまう事が多いのではないでしょうか?
多くのデッキで腐ってしまうカードで、サイドのスロットを占有して良いのでしょうか?やはり、フェアリーのサイドボードには《Spell Snip》を積むべきでしょう。



2位:《Spell Snip》
《砕けた野望》は、ローウィンブロック構築において、
フェアリーデッキの主要カウンターとして活躍していました。
しかし、《砕けた野望》には一つの弱点があります。
それは、激突する事でみすみす相手に占術1を行わせてしまうという事。
本来、カウンターとは相手の脅威となるカードを1枚消すのが目的なので、
占術の結果、相手もまた脅威となカードへ1ターン早くアクセスが可能となるのです
カウンターしているのに相手に有利な状況を与えてしまっている。
大いなる矛盾を孕んだこのカードは、《Spell Snip》に遠く及ばないと言えるでしょう。僕の解説文が大いなる矛盾を孕みまくってると思います。



そして、堂々の1位は…!



1位:《Spell Snip》
《謎めいた命令》…。このカードは、近年稀に見る強力カウンターとして、
今や説明不要といっても良いカードとなりました。
カウンター、ドロー、バウンス、タップ。
青という色を1枚に凝縮した、美しくも強力なカード。
…しかし、《謎めいた命令》には、一つの弱点があったのです。
これは、僕がとあるDNで聞き及んだ話です。
日本選手権本戦での事、とあるプロプレイヤーが相手にこう聞いたらしいです。
《謎めいた命令》って、カウンターとタップどちらが上でしたっけ?
この質問を受け、反射的には手札の《謎めいた命令》のテキストを確認してしまい、
それを見たプロプレイヤーは「なるほど、こいつ青コマ持ってるのか」とにんまり。
ブラフを基本とするパーミッションにおいて、手札がバレてしまうなど言語道断。
これは《謎めいた命令》が非常に多機能だからこそ起こってしまった悲劇と言えます。
その点、《Spell Snip》ならばそんな事はありません。
3マナで1マナ要求、2マナでサイクリング。とても簡素な呪文構成です。
「《Spell Snip》って、何マナでしたっけ?」「3マナです」
「《Spell Snip》って、1マナ要求でしたっけ?」「はい」
「《Spell Snip》って、サイクリング何マナでしたっけ?」「2マナです」
何という美しい流れるようなコミュニケーションでしょう。
相手はこちらの手札に《Spell Snip》があるかどうか分かるはずもありません。
カードパワーを問うよりも先に、精神面で優位に立てるという面で
《Spell Snip》は《謎めいた命令》を遥かに凌駕していると言える
でしょう。
また、単純にコストが軽い、マナ拘束が緩いというのも加えての長所となっています。

以上の理由から、アラーラの断片でもっとも優勝なカードは、
《謎めいた命令》を超えたカウンター、《Spell Snip》に堂々決定しました。


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※今回の記事はシミチンさんの《根の壁》の記事リスペクトで書きましたw

コメント

ちむちむwww
2008年9月26日16:28

そういわれると強く思えて・・・こないな。

ちむちむwww
2008年9月26日16:29

そういわれると強く思えて・・・こないな。

ちむちむwww
2008年9月26日16:29

そういわれると強く思えて・・・こないな。

FAKE
2008年9月27日0:21

オチが弱い気がしますが、それ以上に《Spell Snip》が最狂。

yasu
2008年9月27日2:58

>ちむちむさん
よくわからないけどすごく悩んでるのはよくわかったよ

>FAKEさん
次はもっと洗練されたオチが出せるように精進します!

カズ
2008年9月27日6:21

1位の落ちが《Spell Snare》だと思ってたのに……
深読みしすぎたwww


最初はサルベのミスでアーティファクトの数だけマナ要求くらいかなーと思ってたけど、ミスじゃないっぽいので本当にカスですねw

ポリス
2008年9月27日21:55

ちなみに実際は青コマ持ってませんでしたが咄嗟に「あ、タップの方が上ですね」と適当に答えておきました。
正確なテキストを覚えておけば相手が持ってるフリをして適当に答えても見抜けますね。持ってても持ってなくても「わかりません」って即答するのが一番良さそうです。

yasu
2008年9月28日2:18

>カズさん
いや、僕はSpell Snareの時代にはやってませんからねー。
それに、エクテン領域にまで手を伸ばすと対処しきれなくなってしまうw

>ポリスさん
どこで見たのか忘れてしまっていましたが、ポリスさんの所でしたか!
あの記事はネタに使わせてもらったのと同時に、
自分としてもマインドゲームの勉強になった記事でした。
日本選手権もお疲れ様でした。

カズ
2008年9月28日7:20

つか、そんなこと記事にするからシールドで3枚も引いちまったじゃないかwww

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